女性は更年期を迎えると身体のあちらこちらに様々な変化が生じます。
髪の毛が細くなりボリュームがなくなった
地肌が透けて見えるようになった
このような髪のお悩みが増えてくるのも更年期と重なる時期です。
今回は女性の更年期と抜け毛・薄毛の関係について詳しくお話します。
女性の更年期は閉経の前後のおよそ10年間だと言われています。個人差はありますが、平均的に45歳〜55歳が女性の更年期に該当とすると言ってよいでしょう。
更年期に起こる心身の不調、いわゆる更年期障害と呼ばれている主な症状は多岐に渡ります。
疲れやすい・頭痛・肩こり・のぼせ・ほてり・目眩・異常発汗・腹痛・不眠・イライラ・動悸・うつ状態・不安感
出産後脱毛症が起こる原因は次の2つと考えられています。
更年期の女性の薄毛の原因は一つではありませんが、主な要因として女性ホルモンの一つであるエストロゲンの急激な減少があげられます。
エストロゲンは頭皮の健康を維持し、髪の成長を促進する役割があります。更年期に入り、エストロゲンが急激に減少することで髪の成長が抑制されると、細くて弱々しい毛髪が増え始め、徐々に髪全体のボリュームがなくなり、薄毛という状態を引き起こします。
ただし、加齢による多少の髪のボリュームダウンは自然な変化です。
1日100本程度の抜け毛は正常範囲と捉えて良いでしょう。
一方で明らかな薄毛という方もいらっしゃいますので(女性の薄毛の多くは「びまん性脱毛症」)心配な方は早めに脱毛症外来、毛髪外来のある医療機関で診察を受けることをお勧めします。
まずは毎日のシャンプーの見直しをしましょう。正しく洗い、乾かしていない人が意外と多くいらっしゃいます。
① シャンプー前に軽くブラッシングを行い、お湯だけで軽く予洗いを行います。
(しっかり頭皮まで)
② シャンプーは手の上で泡立ててから、襟足から額に向かってマッサージをするように洗います。
③ シャンプーやトリートメントの流し残しは頭皮トラブルの原因になります。ぬるめのお湯でしっかりと洗い流しましょう。
④ ドライヤーは根元から毛先に向けて行い、頭皮までしっかり乾かします。水分が残ると雑菌が繁殖しやすくなるので注意です。
ウォーキングなどの運動で、血流アップを行うことで頭皮の血流が改善されれば、毛髪に必要な栄養素が行き渡るようになり、健康な毛髪が育成できます。
髪の99%はタンパク質です。動物性タンパク質、植物性タンパク質をバランスよく摂りましょう。
また大豆などに多く含まれるイソフラボンは女性ホルモン、エストロゲンに似た働きをすると言われています。
減少したエストロゲンの働きをイソフラボンで補う事で、薄毛だけでなく更年期障害の諸症状の改善が期待できます。
髪の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促すためには、質のよい睡眠が欠かせません。
早いうちに布団に入り6〜7時間の睡眠時間を確保しましょう。
当院では専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。加齢・ストレス・妊娠などによる女性特有の薄毛の治療には専門医のトータルケアが必要です。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック