薄毛や抜け毛の悩みは男女共通ですが、女性の薄毛の原因は男性に比べてとても複雑です。女性の薄毛の原因はホルモンバランスの影響のみならず、生活習慣やストレス、食事、睡眠など様々な要因が複雑に関わっています。
今回は、その中でも特に「髪に良い食べ物」にスポットを当ててお話したいと思います。ぜひ薄毛予防や対策の参考になさってください。
毛髪の主成分は、ケラチンというタンパク質です。健康的な髪を育成し保つためには、良質なタンパク質を十分に摂ることが大切です。推奨するタンパク質の量は体重1kgに対して1gが目安となります。魚や肉、大豆からタンパク質を積極的に摂取しましょう。
食事から摂取したタンパク質は一度体内で分解されアミノ酸となった後、再結合されケラチン(毛髪の主成分)となります。 亜鉛はアミノ酸をタンパク質であるケラチンへ再合成するために欠かせない栄養素です。亜鉛が不足するとケラチン合成が滞り、薄毛へつながるリスクを高めます。亜鉛は、体内で合成することができない栄養素ですが、牡蠣、牛肉、卵などから摂取することができます。
牡蠣や牛肉などに多く含まれる銅はミネラルの一種で、ヘモグロビンの生成を促し、貧血を予防し血行をよくします。また、メラニン色素を生成し毛髪にツヤやハリを生み出す働きがあるため、白髪を抑制する効果もあると言われています。
同じく、貧血を予防する鉄分も、不足すると毛髪の成長に悪影響を与えます。女性は特に月経中は鉄分が不足するので、鉄分を多く含む、赤身の肉・レバー・魚・あさり・ひじき・ほうれん草などを積極的に摂るように心がけましょう。
ビタミンBは新陳代謝を促し、頭皮トラブルの原因となる皮脂の分泌のバランスを整えたり、ケラチンの合成を促す働きもあるので欠かせない栄養素です。ビタミンBは豚肉・レバー・貝類などに多く含まれます。
ビタミンCは、頭皮の酸化防止の働きがあり、頭皮環境を健やかに整えます。野菜や果物から積極的に摂取しましょう。
同じくビタミンEも酸化を防ぎ、血行を促し頭皮や毛髪に栄養を行き渡らせます。ビタミンEはナッツ類から手軽に摂取することができます。
葉酸とビタミンB12は新しい血液を作り、ハリやコシのある健康的な毛髪の成長を促し、紫外線などのダメージからも守る働きがあります。また、葉酸には頭皮の血行を促進させる働きもあり、抜け毛や薄毛を防ぐことにもつながります。葉酸はアスパラ・ブロッコリー・ほうれん草・枝豆など緑色の野菜やイチゴに多く含まれています。ビタミンB12は、魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類に多く含まれています。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには毛髪の成長を促し、ハリやツヤを維持する働きがあります。エストロゲンは加齢に伴い減少していきますが、エストロゲンと似たような働きを持っていると注目されている栄養素が大豆イソフラボンです。大豆イソブラボンは豆腐、納豆、豆乳などに多く含まれています。
今回は、女性にとって健康な髪の毛の育成に必要な栄養素をご紹介しました。
しかし忙しい日々の中で、食生活にまで十分に気を配ることが難しい方も多いかと思います。全ての栄養素を網羅するメニューを用意することは簡単なことではありません。あまり難しく考えずに、手軽に手に入る食品から継続して必要な栄養素を摂取することが薄毛・抜け毛対策につながりますので、気軽に取り入れてみてください。
女性特有の薄毛の治療には専門医のトータルケアが必要です。
当院では薄毛専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック