薄毛の悩みというと、男性特有の問題と思われがちですが、実は多くの女性が薄毛に関する悩みを抱えていらっしゃいます。
特に、中年期以降の女性を悩ます薄毛の多くは「びまん性脱毛症」です。
今回は、女性の脱毛症の中で、もっとも多い脱毛症と言われている「びまん性脱毛症」について解説します。
びまん性脱毛症は女性に多い脱毛症で「女性男性型脱毛症」(FAGA)という呼称があります。
男性の脱毛症のように部分的に薄毛が進行するのではなく、頭全体の毛髪が薄くなっていくのが特徴です。
全体が徐々にぼんやりと薄くなっていくため、初期段階で気づく人が少なく、気づいた時にはかなり症状が進行しているケースも少なくありません。
自身では頭全体を上から見るという機会がなく、家族や知人の指摘で薄毛を知ったというケースも…
びまん性脱毛症は次のような段階を踏んで進行していきます。
1髪のコシやハリが無くなり細くなる
2分け目が目立つようになる
3頭頂部のボリュームが無くなる
4地肌が透けて見えるようになる
びまん性脱毛症の原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って症状を引き起こすと考えられています。主な原因5つを解説します。
中年期に入り閉経を迎えると訪れる大きな変化は女性ホルモンの減少です。女性モルモンの減少によって男性ホルモンが優位となれば、頭皮は脱毛しやすい環境へと変化します。
加齢による血管の老化、および血流の悪化により、毛根に栄養が行き渡らなくなり、頭皮の健康状態が悪化します。そして頭皮環境が悪化することで脱毛が進行しやすい状態となります。
過度のストレスや、更年期障害によって自律神経バランスが乱れると血流が滞り、頭皮に必要な栄養が届かなくなります。その結果、脱毛が進行してしまいます。
偏った食生活や、過度なダイエットによる栄養不足が「びまん性脱毛症」の原因となることがあります。また、動物性脂肪の多い食品は、血液の質を低下させ、頭皮の血行不良の原因になりますので注意が必要です。
毎日のヘアケアが頭皮の健康状態を悪化させる場合もあります。洗浄力の強いシャンプーは頭皮の乾燥を促進し、シャンプーやトリートメントの残留は頭皮トラブルの原因になります。
「びまん性脱毛症」は加齢だけが原因でなく、日常生活の積み重ねの中にも原因が潜んでいるので、生活環境を整えることである程度症状が改善することがあります。
まずはヘアケアの見直しやストレスの緩和対策、そして血流を高めるための適度な運動や入浴、睡眠時間の十分な確保を行いましょう。喫煙の習慣がある人は、禁煙を強くおすすめします。
このような対策を講じても、改善が感じられない場合や、すでに「びまん性脱毛症」が進行している方はぜひ当院へご相談ください。
薄毛治療で一番重要なのは早期での治療開始です。
薄毛がさらに進行する前に、専門医のいるクリニックでの治療が最良の選択です。
当院では専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。加齢・ストレス・妊娠などによる女性特有の薄毛の治療には専門医のトータルケアが必要です。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック