薄毛の悩みを持っていらっしゃる女性から、薄毛が目立たないようにカラーリングをしたいというご相談を受けることがあります。
カラーリングのバリエーションは沢山あり、黒髪よりも金髪やハイトーンのアッシュ系のカラーの方が頭皮の肌色に近いため、薄毛の人には馴染みやすいというメリットがあります。
しかし、髪や頭皮へのダメージを考えると、カラーリングを躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、薄毛とカラーリングの関係と、頭皮に負担の少ないカラーリングの方法についてお話します。
結論から言うと、カラーリングが直接薄毛の原因になることはありません。
ただし、毛髪や頭皮に刺激やダメージがあるため、薄毛の方や薄毛の心配のある方は、カラーリングはするよりはしない方が良いのは事実です。
そして、カラーリングで使う薬剤、塗り方や頻度によっても、毛髪や頭皮に与えるダメージは変わってきます。
特に敏感肌の方やアレルギー体質の方は薬剤の刺激で頭皮に大きなダメージを抱えてしまう可能性が高いので注意が必要です。心配な方は事前に腕の内側で薬剤のパッチテストを行うことをおすすめします。
カラーリングには次の5つの方法があります。それぞれの特徴をご紹介します。
通常行なわれているヘアカラーや白髪染めの方法で、1液と2液を混ぜ合わせた「酸化染毛剤」を髪の内部に浸透させ染めていきます。髪のキューティクルを開いて色を入れていくので、時間の経過と共に毛髪の水分がなくなり、髪の痛みを生じやすくなります。頭皮にも強い刺激があるので、カラー中にピリピリとした痛みがあるような場合は、その部分の薬剤を落としたり、保護のクリームをつけたりなどの対策もできるので、痛みを我慢せずに美容師さんに伝えましょう。
ブリーチは毛髪のメラニン色素を一旦分解し色を抜いてから新たに髪を染めていく手法です。色素の分解時に髪のたんぱく質成分であるケラチンも一緒に分解されてしまうため、毛髪に大きなダメージが残ります。
毛髪のメラニンを脱色せずに、上から色を入れていくカラーリング方法です。脱色しないので毛髪へのダメージは少なめですが、ヘアマニキュアが取れる時に毛髪のキューティクルも一緒にはがれてしまうリスクがあります。
トリートメントの中にカラー剤を配合したものです。一気に髪の色を変えるのではなく、毎日のトリートメントで毛髪をケアしながら徐々に髪の色を変えていく方法です。頻回にカラーリングはしたくないけれど、白髪ケアをしたいという方にもおすすめの方法です。
マスカラタイプのカラーリング剤です。気になる生え際やこめかみなどをピンポイントでカラーリングすることができるので、白髪ケアをしたい方におすすめです。他にもメッシュを入れる感覚でおしゃれを楽しむ用途にも使われます。シャンプーで洗い流せるため持続的効果はありませんが、毛髪へのダメージも少なく、すぐに他のカラーを楽しめるというメリットもあります。
薄毛の直接の原因にはならないカラーリングですが、毛髪や頭皮への負担はなるべく抑えた方法をチョイスしたいもの。
薄毛の方がカラーリングをする場合は、毛髪や頭皮に強いダメージを与えるブリーチやヘアカラーより、ダメージが少ないヘアマニキュアやカラートリートメント、ヘアマスカラなどの方法をおすすめします。
また、カラーリングは回数が増えるほど毛髪や頭皮への負担が多くなりますので、頻度を少なくする方が良いでしょう。
カラーリングは賢い選択で、薄毛の方でもおしゃれを楽しんでください。
当院では専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。加齢・ストレス・妊娠などによる女性特有の薄毛の治療には専門医のトータルケアが必要です。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック