「前髪が薄くなって地肌が見えてきた気がする…」 このようなお悩みを抱える女性は少なくありません。
男性と同様に、女性も加齢とともに髪が薄くなることがありますが、実は年齢に関係なく、おでこの生え際から薄くなっていく脱毛症が存在します。
今回は、女性に多く見られる脱毛症「牽引性脱毛症」について詳しく解説します。
女性に多く見られる脱毛症には、「FAGA(女性男性型脱毛症)」と「牽引性脱毛症」という種類があります。
FAGA(女性男性型脱毛症)は、主にホルモンバランスの乱れが原因で起こる進行性の脱毛症です。頭頂部から全体的に髪が抜け(びまん性脱毛症)、細く短い髪が増えることで、頭皮が透けて見えるようになります。これは男性に多いAGA(男性型脱毛症)の女性版ともいえる脱毛症で、適切な治療が必要とされています。
一方、牽引性脱毛症は、髪を長期間にわたって強く引っ張ることで発症する脱毛症です。FAGAとは異なり、適切なヘアケアやヘアスタイルの工夫によって改善が期待できる脱毛症です。
牽引性脱毛症は10代や20代でも発症する女性に多い脱毛症です。その主な原因として、髪型の習慣と頭皮への負担が挙げられます。
毎日同じ髪型を続けることは、頭皮にかかる負担を大きくし、少しずつダメージが蓄積されてしまいます。
特に、強く引っ張られることの多い前髪の生え際は薄くなりやすい部位です。
ポニーテールやお団子ヘアなどのように髪をきつく結ぶヘアスタイルは、頭皮を圧迫し続けることで脱毛を引き起こしやすくなります。
これらの髪型を頻繁にする方は、できるだけゆるく結ぶ工夫をすることが大切です。
「今すぐ前髪の薄毛を目立たなくしたい!」という方に向けて、効果的な隠し方を紹介します。
前髪の分け目がぱっくり割れると薄さが強調されてしまいますが、ブローの際に根元を左右に動かしながら乾かすことで、薄くなった分け目が目立たなくなります。
また、ヘアスタイルを変えるのも一つの方法です。
無造作な前髪カットにすると、少ない毛量でも自然な仕上がりになりますし、ベリーショートにするとトップとサイドのボリューム差が減るため、前髪の薄毛が気になりにくくなります。
さらに、カチューシャやヘアバンド、編み込みスタイルなどのヘアアクセサリーを活用すると、手軽に前髪の薄毛を目立たなくすることができます。
牽引性脱毛症の方はまず髪型を見直し、頭皮への負担を軽減することが重要ですが、それ以外にも改善策はあります。
頭皮の血行を良くするために、優しくマッサージをするのも効果的です。シャンプーの際に指の腹を使って頭皮をほぐすことで、健康な髪の成長を促すことができます。
加えて、食生活の見直しも大切です。髪の健康を維持するために、たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取し、睡眠をしっかりとることで、髪の成長をサポートできます。
育毛剤を使うことも選択肢のひとつですが、髪を生やすというよりは頭皮環境を整える目的で使用するとよいでしょう。
牽引性脱毛症は、日々のヘアスタイルや生活習慣の見直しで改善が可能です。早めの対策を心がけ、健康な髪を取り戻しましょう!
前髪の薄毛を根本的に改善したい場合は、薄毛治療専門のクリニックに相談するのがおすすめです。
医師の診断を受けることで、ホルモンバランスの乱れやFAGAの可能性も診断し、適切な治療を提案してもらえます。
クリニックでは、
•内服薬・外用薬
•頭皮注射(メソセラピー)
•生活習慣改善の指導
などの治療が受けられます。
自己流での対策よりも、専門的なアプローチを取り入れることで、より確実な改善が期待できるでしょう。
当院では、女性の薄毛に関する悩みを専門の医師が総合的にサポートしています。
薄毛の専門カウンセラーが、個々のお悩みに丁寧に対応しますので、髪でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
\無料カウンセリングはこちら/
この記事の監修:横浜中央クリニック