薄毛の悩みは男性だけでなく女性にもありますが、中でも女性特有の悩みとしてあげられるのが「産後の抜け毛」です。
お産を終えたお母さんたちの心身はとてもデリケートな状態にあります。
そして、多くの女性たちを困惑させる悩みの一つが「産後の抜け毛」です。
産後の抜け毛はなぜ起きるのか?
産後の抜け毛の原因、特徴、そして対策について解説します。
出産後に一時的に抜け毛が増加するのは出産後脱毛症という症状です。出産後のほとんどの女性が経験すると言ってもよいでしょう。
産後2ヶ月目あたりから抜け始める方が多く、症状が続く期間は2ヶ月〜1年以上と個人差があります。
抜ける毛の量にも個人差があり、重度の場合、地肌が透けるぐらい抜けるケースや、部分的に完全に髪がなくなってしまうというケースもあります。
そして、出産後脱毛症が他の脱毛症と異なる点は、症状がでる期間は限定的で、一定の期間を過ぎれば自然に症状が治まるということです。
出産後脱毛症が起こる原因は次の2つと考えられています。
妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンの分泌が盛んになります。
エストロゲンは毛髪を成長させ維持する機能があるため、本来のヘアサイクルでは抜け落ちる予定だった毛髪もそのまま維持されることになります。
そして、出産後にエストロゲンの分泌が急激に減少することで、妊娠中に抜ける予定だった毛髪と、産後に抜ける時期を迎えた毛髪が一斉に抜けるため、一時的に大量の毛が抜け落ちることになるのです。
全体が徐々にぼんやりと薄くなっていくため、初期段階で気づく人が少なく、気づいた時にはかなり症状が進行しているケースも少なくありません。
自身では頭全体を上から見るという機会がなく、家族や知人の指摘で薄毛を知ったというケースも…
びまん性脱毛症は次のような段階を踏んで進行していきます。
出産は体力をかなり使うため身体に大きな負荷がかかり、産後の母体はかなり消耗しています。
さらに、体力が完全に回復しないまま続く授乳や睡眠不足が追い打ちをかけ、身体は大きなストレスを抱えます。
また、慣れない子育ての中で抱える心的ストレスは計り知れません。
このように産後の心身のストレスが健康な毛髪を作るサイクルに悪影響を与え、抜け毛を誘発する一要因になるのです。
前述しましたが、出産後脱毛症は一定の時期を過ぎれば症状が改善され、ヘアサイクルが正常化し毛髪は生えてきます。
過剰に抜け毛を気に病むあまり、ストレスでヘアサイクルが正常化されないようになってしまえば本末転倒です。一時的なものだと捉えて、この時期を乗り切りましょう。
バランスのよい食事を摂り、できる限り睡眠をとるようにすることで、ヘアサイクルの正常化を促進しましょう。家事は二の次にして、赤ちゃんが寝たら自分も一緒に寝てください。できれば周囲に協力を求め、一人で育児を背負いこまないことも大切です。
万が一、出産後脱毛症が長期間続くようでしたら、ぜひ専門医のいる当院へ一度ご相談ください。
当院では専門のカウンセラーがお一人お一人のお悩みに真剣に向き合い、親身な治療でお応えします。加齢・ストレス・妊娠などによる女性特有の薄毛の治療には専門医のトータルケアが必要です。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック