女性にとって薄毛・抜け毛の悩みはとても深いものです。
ひと昔前と比べ、薄毛・抜け毛で悩む女性の数は確実に増加傾向にあります。その背景にはストレス社会の影響と日本人の「食」の変化があると言われています。
今回は「女性の薄毛と食生活」にスポットを当ててお話します。
女性の薄毛・抜け毛の原因は主に頭皮環境やホルモンバランスの乱れだと言われています。頭皮環境とホルモンバランスを整えるために必要な食事のポイントは次の3つです。
① 健康な毛髪の成長に必要な栄養素を摂る
② 栄養素を頭皮に送り届ける成分を摂る
③ ホルモンバランスを整える栄養素を摂る
では具体的にはどんな食品が好ましいのでしょうか。
まず何より必要なのはタンパク質です。
毛髪のほとんどがケラチンというタンパク質で構成されており、タンパク質不足はダイレクトに薄毛・抜け毛につながります。女性によくありがちな食事として、パンや麺類などの炭水化物だけで済ませてしまうケースが多く見られます。タンパク質は毛髪のハリやツヤなどの髪質を保つためにも重要な栄養素なので積極的に摂取しましょう。
また、同じくケラチンを生成する働きがある成分として、亜鉛があげられます。毛髪の成長を助ける働きもありますので、亜鉛不足にならないよう心がけましょう。
肉類、魚類、卵、大豆製品
レバー、牛肉、卵、アーモンド
摂取した栄養素は血流に乗って頭皮に届けられます。血行や代謝が滞ると栄養素が十分に頭皮に行き渡らなくなり薄毛や抜け毛を引き起こします。
血行や代謝を促すために必要な栄養素はビタミンA・B2・ B6・C・Eです。
なかでもビタミンCはホルモンの分泌を促進する働きがあります。女性の薄毛・抜け毛は加齢に伴う女性ホルモンの減少も大きく影響しているので、ビタミン Cは特に意識して摂取するように心がけましょう。
また、女性に不足しがちな鉄分も、毛乳頭まで十分な酸素や栄養素を届けるために欠かせない栄養素です。併せて積極的に摂取しましょう。
●ビタミンA
レバー、卵黄、ニンジン、モロヘイヤ、ほうれん草
●ビタミンB2
レバー、ハツ
●ビタミンB6
にんにく、肉類、魚類
●ビタミンC
ピーマン、ブロッコリー、キウイ
●ビタミンE
卵、アーモンド、オリーブオイル、アボカド
レバー、赤身の肉、赤身の魚
先ほども触れましたが、女性の薄毛・抜け毛の大きな要因の一つが、ホルモンバランスの乱れや女性ホルモンの減少です。女性ホルモンは毛髪の成長を促す作用があるため、何らかの理由でホルモンバランスが乱れたり、加齢に伴い女性ホルモンが減少すると、男性ホルモンが増加し薄毛・抜け毛を発症する原因となります。
ホルモンバランスをコントロールする働きがある栄養素は大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンが腸内で変化して生成されるエクオールという物質がエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きをすることから注目されています。大豆イソフラボンを摂取することで、女性ホルモンの不足を補う効果が期待できます。
豆腐、納豆、豆乳
女性の薄毛・抜け毛を予防するためには、必要な栄養素を意識的に摂取することが大切です。逆に、血行不良を招くような食べ物は控える努力をしましょう。塩分、糖分、脂質が多い食品の取りすぎには注意です。
ダイエットで偏った食事をしている方、忙しさで食事をおろそかにしている方、今一度、数年後の未来の「髪」ために食生活の見直しをしてみましょう。
当院では女性薄毛専門のカウンセラーがあなたのお悩みに丁寧にお応えします。また、女性の薄毛治療には専門医のトータルケアが必要です。
まずは無料カウンセリングへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修:横浜中央クリニック